2019.11.8

船着場からシリラート医学博物館へ向かう。

医学博物館は病院の一角にあり、最初博物館の場所が分からず、病院に迷い込んでしまう…
おそらく救急病棟に迷い込んでしまい、病院の受付前に簡易ベッドを敷いて寝込んでいる患者さんがたくさん…

病棟を通り抜け、医学博物館にたどり着く。

シリラート医学博物館のお話は、前回の記事でも書きましたが、事故や事件など司法解剖がされた人体の博物館なので、このような話が苦手な方は下記の文章は読まないでおいてくださいね。
(写真は撮れなかったし、撮りたいとも思わなかったので、文章のみで書いていきます)



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博物館に入ると、まずは奇形児の人体が展示されています。
シャム双生児(体が結合した形の双生児で、一卵性双生児の場合が多い)の人体や、頭だけが大きい奇形児や、うまく身体が発達しなかった赤ちゃんたち。

見るまでは、怖いと感じてしまうのかななんて思っていたけれど、全く怖さはなく、
何らかの理由でこの世に生まれて来れなかった彼らの気持ちを想っていました。

そして、自分が健康に生まれて今生きていることの奇跡。
今生きていること、自分の意思をもって生きる道を選べることは、奇跡の積み重ねでできているんだな〜と最近思う。


そして、事故や事件で亡くなった方の体や、寄生虫に侵されてしまった人体も展示されていました。

事故、事件もいつ巻き込まれるか分からないもの。健康に毎日を過ごしていても、いつ事故や事件により命を落とすかは分からない。
そのような理由で命を落としてしまった方の人体を見て、より一層命の重さを感じる。


そして、最後は人の神経、骨、脳、内蔵などのホルマリン漬け、流産により命を落としてしまった赤ちゃんの展示。

神経や骨、脳、内蔵は実物を見たのが初めてだったので衝撃だった。
神経は特に視覚化しにくかったので、こんな風に脳と神経が繋がっているんだな〜、とまた体の素晴らしさを感じる。

流産により命を落としてしまった赤ちゃんたちも、ここまで頑張ったんだね、と自然と涙が出てくる…


この博物館には、医学生も勉強のために訪れていました。
死体をこのように展示することに対しては、いろんな考え方があるでしょうが、
このように様々な理由により命を落としてしまった方の死体を展示するタイには輪廻転生の考え方があるからでしょうか。

体は器であり、魂はまた来世で生き返る。

タイには生きている間に「徳を積む」ことが大切にされており、生きている間に徳を積むことで、来世も人間に生まれ変われるという考え方があるそうです。
献体も徳を積む行いだそうで、最後の功徳として献体を行うそうです。


このような展示には本当に様々な考え方があるでしょうが、私は彼らの人体を見たことで生命の大切さと力強さ、そして私たちが生きていることの奇跡を改めて感じることができました。

このように生々しい体を見ると、
自分の体を痛めつけたり
ましてや人の体を痛めつけたりすることは
できないんじゃないかな。


「生きている」というだけで、どれだけありがたいことか。
自分の生命力、健康に生んでくれた母の力、
自分がわざわざ意識しなくても体の中に毎日起こっている奇跡。


このような展示には様々な見方があると思いますが、私にとっては一生忘れられない一日になりました。
夫とも命の大切さについてたくさん語り合いました。


そして、病院の敷地を出ると美しくとてもよい香りのブルメリアの花が咲いていた。

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そしてまたタイ料理を求め屋台とレストランに向かいます。


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読んでくださってありがとうございます。